東西の植物熱 「イングリッシュ・ガーデン展」@京都文化博物館

家のすぐ横にあるアパートの解体工事が始まり、バッカーでコンクリートを砕いた粉塵と轟音、振動がひどすぎて、とても家にいられる状態ではなくて、緊急避難として母と一緒に展覧会へ。 京都文化博物館で開催中の「イングリッシュ・ガーデン展」をみてきました。 

6.4イングリッシュ・ガーデン展

このパンフレットがセンスなくて行く気がなかったのですが。

意外におもしろかったです。 英国のキュー王立植物園所蔵の細密な植物画の展示を中心にして、大航海時代のプラントハンターから演芸の大衆化までの社会背景をからめて紹介しています。 でも、解説文がどうもわかりにくくて…もう少し簡潔に書けなかったのだろうか。 私はたまたま以前、この時代のプラントハンターについての本を読んでいたので、興味深かったですけど。

ボタニカルアートに特に興味はなかったのですが、実物の絵は想像以上によかったです。 ただ細密に実物に忠実に描かれているだけでなく、やはり絵なので描いた人のセンスと筆の勢いによって、力のある作品とそうでない作品があるのだと知りました。 南ドイツで作られた世界最古の巨大な植物図鑑「アイヒシュテット庭園植物誌」は、モノクロながらものすごい迫力があったし、銅版画に手で彩色された英国の植物画はとても美しかったです。 色使いが美しい「バンクス植物図譜」がもっとみたかったな。

6.4昼顔

同じチケットで同時開催中の「江戸の植物画」展もみられて、全然期待していなかったけれど、これがかなりおもしろかった。 日本でも江戸時代にしっかりボタニカルアートがあって、特に目をひいたのが、お公家さんの近衛家熈(いえひろ)が描いた植物画! すごいですよ、この人。 一緒に展示されていた狩野派の絵師の作品よりずっとずっとすばらしい。 絵師じゃなくてお公家さんだったから、描きたいものを描いていただけで人目にもあまりさらされず、それであまり有名じゃないのかな? 機会があったら、もっとみてみたい! 女流画家・織田瑟々(しつしつ)の桜の絵も印象的でした。

6.4柏葉紫陽花

途中で母が疲れて気分が悪くなってしまい、半分くらいしかみられなかったのがちょっと心残りでしたが、後半の日本画で満足感が増しました。

6.4透かし百合

最近は散歩の途中で花の写真を撮るようになりましたが、あんな展示をみたら、植物園でじっくり植物の絵を描いてみたくなりました。 描けないけど。



6.4PAULのケーキセット

しんどがっていた母は、文化博物館前のPAULでアプリコットケーキを食べたら元気になりました。 パイ生地だけど、あっさりしていてペロッと食べられ、母は「もう1個食べたいくらい」と(笑)。

家に帰り着いた頃には本日の工事は終わっていて、いつも通りに静かでホッとしました。 あまり聞き慣れない小鳥が庭で日暮れまでピーピー鳴いていました。 驚いたんだろうな。 それにしても埃っぽい! まだ10日近く続くなんて…。
Category: 展覧会

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