革命的ブンガク? リチャード・ブローティガン「アメリカの鱒釣り」

去年の夏に本屋さんの新刊コーナーでみつけた本。 特に英米文学が好き、
というわけでもないワタシにとって、リチャード・ブローティガンはまったく
未知の作家でした。 購入の動機は、帯に書かれた柴田元幸さんの「翻訳史上の
革命的事件だった」という言葉。 でも数ページ読んで、何について書かれて
いるのかさっぱり分からず、長らく放置していました。 具象的すぎるほどの
「大聖堂」を読んだ後に、ちょっとお口直しで読んでみました。



「何について書かれているのか」なんてことは考えなくてもよかったのかも。
意味があるような、ないような…曖昧な短編が不連続性でつらなっている
といえばいいのでしょうか。 う~む、ポップとかハイパーテキストとか…
そういうブンガクについてはチンプンカンプンな単なる読書好きにとって、
この本について語るのはむずかしすぎ。 言葉はとても平明で簡潔。
内容がよくわからないにもかかわらず、並んでいる言葉を読んだ感触は
けっして気持ち悪くない、という不思議な味わいの本でした。 アメリカの
鱒釣りはなにかの隠喩なんだろうか?? アホなのでわかりません。
こんなに分からないくせに、読後に「大聖堂」よりも抒情を感じた自分も
なにやら不思議です。 でも、別にこういう本を続けて読みたいとは
思いませんが(この本を読んで脳が混乱しているからか矛盾しまくり)。


昨日、本屋さんに寄ったら、「ダビンチ・コード」の文庫本がドーンと
平積みされていました。 発売直後から気になって気になって…だったのに、
文庫本になるのをジッと待っておりました。 で、待望の文庫化なので
「やった!」と喜んだ反面、店頭に並んだ量が普通じゃないほど多くて、
へそ曲がりなワタシは「コマーシャリズムに流されているのでは」などと
妙なことを考えてしまい、一瞬躊躇しましたが、やっぱり上・中・下巻の
3冊をまとめて買ってしまいました。 ついでに志水辰夫「生きいそぎ」も
「人生の秋を迎える人たち」を題材にしている短編集ということで、買って
みました。 そろそろワタシも人生の秋に突入するお年頃?(笑)
単行本のメアリ・ルノー「アレクサンドロスと少年バゴアス」も読みたくて
うずうず(ギリシア史が好きなので)。 さて、どれから読もうかな。
あ、でも、その前にお仕事お仕事。
Theme: 読書メモ | Genre: 本・雑誌

コメント

ダヴィンチコード、読みたいですね~。
買おうかなと思っていたので、読み終わられたらぜひ貸してください☆
北野天満宮の梅はもう咲いたでしょうか?
明日、知人が行くそうですよ。
「境内で十分!」と言っておきました(笑)

2006/03/12 (Sun) 00:31 | zukka #- | URL | 編集

zukkaさん…て誰!?(笑) えっと…Nさん??? わからないと「ダビンチ・コード」貸せないよ~。 来週半ばまでは仕事がきつそうなので、それが終わってから読み始めるつもり。 もうしばらくお待ちください。
北野さんの梅苑も、そろそろ七分咲きくらいにはなってるんじゃないでしょうか。 なんせ、こんなに寒いウチのあたりでも梅は満開ですからね。

2006/03/12 (Sun) 01:11 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集

お察しの通りで~す!
分かるエピソードを書いたじゃないですか(笑)。
新聞の800字って何にも書けないですね。
苦戦してウロウロしてます。
お互い、お仕事がんばりましょう。

2006/03/12 (Sun) 01:30 | zukka #- | URL | 編集

zukkaさん、Mさんかと一瞬思ってしまいました…勘が悪くてスミマセン。
改めまして、いらっっしゃいませ! mixiにお籠もりしてないで、たまにはコチラにも顔を出してくださいませ。

えっと…この間のタイトル命名についての功労賞は、「松之助」のケーキセットあたりでいいよ(と、さりげなくおねだりしておく)。

2006/03/12 (Sun) 13:37 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集

 一昨日この本を買ってきて、昨日三分の一くらい読んだところです。
 いや~この本スキです。文章で書いた抽象絵画みたいですよね。
「木をたたいて1」をかみさんと娘(中学生)に朗読して聞かせたら、意味不明だとあきれ返っていました。

2006/03/15 (Wed) 10:17 | piaa #- | URL | 編集
文章の抽象画!

piaaさん、そうです! まさに抽象画ですね。
こういうの、お好きですか。 ワタシは意味がわからないばかりか、好きなのかどうかも判然とせず。

それにしても朗読とは! 耳で聞いたら、さらに頭が混乱しそう…(笑)

2006/03/16 (Thu) 01:00 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集
これって

 オビにもあるとおり確かに翻訳もスゴイと思います。この翻訳文が村上春樹あたりに影響を与えたのは明白です。
 声に出して読むとこの翻訳が音的にもうまくできている事に気づきました。

 おっしゃるとおり「何について書かれているか」はたいした重みを持っていないのでしょう。抽象画と同じように色合いとかハーモニーを感じ取れればそれでいいのかも。

>こういうの、お好きですか。
 はい!好きですとも。まだ読み終わってもいないのに、この作家の本をもう一冊買ってきてしまいました。

2006/03/16 (Thu) 01:25 | piaa #- | URL | 編集
祝読了

piaaさんのブログをいま読んできました。 
どっぷりブローティガンの言語世界にはまられたのですね。
あの村上サンも、やっぱり影響されてるんでしょうかね…実は、村上サンの文章だけは苦手で苦手で受け付けられない体質なんですが、ブローティガンの(あるはこの翻訳者の)言葉なら違和感なく受け取れたんですよ、ワタシ。
ホントに不思議で困っちゃったよ、マヨネーズ(笑)←一応、お約束のブローティガン風結び。

2006/03/17 (Fri) 00:37 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集
実は私も

 M上H樹さんの作品は全く肌にあわず、大学生の時に(はるか昔ですが)「1973年のスマートボール」…違う「1973年のピンボール」を読んでもう二度と読むまいと心に誓ったものでした。
 似ているのは間違いないんですが、ブローティガンの藤本訳は、行間に漂う詩情の質が私の好みに合ったという事なんでしょうね。

2006/03/17 (Fri) 21:09 | piaa #- | URL | 編集
同類!

おおっ、piaaさんもアノ方が苦手なんですね。 同じ体質の方がいて、なにやらうれしいです。 「ピンボール」はワタシも全然ダメでしたよ。 1ページ目でもうイヤになって。 何がそれほど合わないのか判然としないのですが、拒絶反応がおきてしまいました。 でも、今では「現代日本を代表する作家」扱いで、あんまりアノ方が苦手だと言いにくいほど人気ありますよね。 なぜ?といつも疑問に思っています。

2006/03/18 (Sat) 00:50 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集

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