ひと月遅れの雛祭り

わが家では3月3日直前にお雛さまを出して、1ヶ月間飾っています。 出したり
しまったりするのがとてもたいへんなので。 そして世間でいわれている通り、
ムスメは嫁に行きそびれてしまいました。 それがはたしてお雛さまのせい
なのかは不明ですが。

雛祭り

(4月4日画像を差し替えました)

祖母の誕生を祝って曾祖父母が買ったものなので、100年くらい経っています。
雛道具をみるたびに、これを作った東京の職人さんのことを思います。
きっと作った人も楽しかったんだろうな。 どんな人が作ったんだろう。

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たとえば、これは三ツ棚揃いの一つ。 高さ10cmくらいです。 上に房を
かけた塗りの箱が載っているので棚の上の面はまったくみえませんが、

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塗りの箱の下には、↓こんなに繊細な蒔絵が隠れています。

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棚に載っている塗りの箱は、ちゃんと開きます。 蒔絵は四方ともちゃんと
上下の模様がつながるように描かれているんですよ。

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真ん中左手の扉を開くと、扉の内側にまで模様が描かれています。

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見えないところまで(飾る人以外は絶対に見えない部分にも)ちゃんと
美しい蒔絵が施されている雛道具。 作る人が楽しくなくては、絶対に
こんなものは作れません。 完璧なミニチュアを目指したんでしょうね。
雛道具が入った箱にお店の名前と住所が書いてあるので、以前、母が東京の
人形町へお店を探しに行ったのですが、まったく影も形もなかったそうです。

このお雛さま、出すのはまだしも片づけるのがたいへん。 一つ一つほこりを
払って、指紋をそっと布で拭き取り、薄紙に包んで樟脳を入れて箱に詰めて。
ふたりがかりでも1日で終わらないこともあります。 花粉症に樟脳の匂いは
かなりツライです。


【追記】
piaaさんのご要望にお応えして、お人形も公開します。 お雛さまとお内裏さま
は遠すぎてうまく撮れなかったので、三人官女を。 日曜日に遊びに来た
お友だちは「昔のお人形なのに怖くないね」と言ってくれましたが、いかが?

三人官女

Category: 日々の記録

コメント

これって

かなりスゴくないですか?
博物館モノじゃないでしょうか
当時も相当高額だったんでしょうねえ。
お人形のお顔も見たいです。

2006/04/04 (Tue) 00:42 | piaa #- | URL | 編集
piaaさんへ

みていただいてありがとうございます。

曾祖父は浮き沈みの激しい人生を送り、死んだときは借金だけが残ったと聞いています。 piaaさんのご想像通り、祖母が幼かった頃は相当羽振りがよかったようですが。 価値は、素人には??

祖父母は関東大震災を命からがら生き延びたとよくいっていましたから、考えてみれば、このお雛さまが無傷なのが不思議なくらいです。

2006/04/04 (Tue) 21:07 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集
お人形

やはりお人形もどことなく昔ぽくて上品ですよね。
全体の写真で見ると今のお雛様よりも人形が小さくて、その分調度品が充実しているように見えます。
それにしても蒔絵がすごいですね。作った人の気合が感じられます。

2006/04/05 (Wed) 22:11 | piaa #- | URL | 編集
Re:お人形

piaaさん、こんばんは。
お道具類の蒔絵はほんとうに職人技です。 残念ながらわが家では人間用漆器に、こんな蒔絵を施したものは一つもありません(笑)

2006/04/06 (Thu) 22:59 | vogel #9JN9NMwM | URL | 編集

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