歴史を下地にした恋愛小説 「アレクサンドロスと少年バゴアス」

メアリ・ルノーの「アレクサンドロスと少年バゴアス」を読み終わりました。
アレクサンドロスとは、もちろん1代限りの大帝国を築いた大王さまのこと
です。 バゴアスはペルシア人の宦官で、アレクサンドロスの寵愛を受けた
人物。 映画「アレキサンダー」を観たのですが、みごとな舞踏を披露して
アレクサンドロスからキスされたのがバゴアスですね。 あの役者さん、
(ダンサーらしいけど)ものすごくキレイな男性でした、やっぱりね(笑)

7.20アレクサンドロスとバゴアス

大王さまには非常に関心があるので、期待が大きすぎてガッカリするかも
と思って、この本はずっと前に買ってあったのになかなか読めませんでした。
読んだ感想は、まあまあというところ。 アレクサンドロス大王のことをあまり
知らない人が読んだ方が楽しめるのかもしれません。 ある程度の知識が
あって読むと、少し物足りない気がします。 アレクサンドロス大王の足跡を
たどるよりも、バゴアスのアレクサンドロスへのまっすぐな愛が主題なので。
バゴアスの視点で語ることで、アレクサンドロスの東方遠征の血なまぐさい
部分がほとんど抜け落ちています。 アレクサンドロスが残虐だったのか
ペルセポリスを酔った勢いで焼き払うほど愚かだったのか、といったことに
何もふれずに物語を展開させているところは「うまく逃げたな」と思ったり。

2段組で430ページほどあっても飽きることはありませんでしたから、物語
としてはうまく構築されていると思います。 アレクサンドロス大王について
知らない人が、歴史の一端を楽しむのにはちょうどいいかな。 個人的には
体言止めや形容動詞止め(?)があまりにも多いのが気になりましたが、
これは原文がそうなのかしら。 歴史を扱っているのだから、ある程度
キチッとした文章の方が重みと格調がでたのでは…と思えました。

ところで、ネットを見ているとアレクサンドロス大王のことを「アレク」
とか「アレックス」と書いてあるのをよく見るのですが、こういう呼び方は
とっても気持ち悪いです。 「アレックス」て…三都主じゃないんだから。
ワタシの感覚としては、英語の「アレキサンダー」より、さらにイヤ。
お願いだから、みなさん「アレクサンドロス」と呼んで!

7.16キノコ

庭では相変わらずキノコだけが元気。 反りかえったキノコは杯みたいに
雨水をためています。 今日も午後から恐ろしいほどの雷雨がありました。
でも、そのおかげでほんの少し温度も湿度も低くなって、夜は昨夜より
過ごしやすくなっていて、心身ともにホッとしています。
Theme: 読書メモ | Genre: 本・雑誌

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