中学生女子におすすめ 森絵都「アーモンド入りチョコレートのワルツ」

角川文庫の夏のキャンペーン対象本から選んだもう1冊は、このあいだ直木賞
を受賞した森絵都の作品です。 直木賞のニュースを聞いて「森絵都って誰?」
と思ったワタシ。 最近の流行作家を全然知らなくて。
 
7.23アーモンド

森絵都は児童文学でデビューした作家で、この作品も児童文学に分類される
と思われます。 おませな小学校6年生くらいから中学生が読むのにちょうど
いい内容です。 収録されている3編の短編の主人公はいずれも、親の庇護から
少しずつ離れて、それまで見えていた世界が急に違った角度で眺められるように
なってくる微妙なお年頃である中学生。 きらきらしていたり、何かにわけも
なく苛立ったり…不安定な気持ちを抱えて一人でもがいていたあの時代、
戻りたいとは思いませんが、でも楽しくサラッと読めました。 ただ、同じ
児童文学出身でも、江國香織のような陰影に富んだ物語世界ではなくて
ワタシは少し物足りなかったです。 これからも森絵都を読むかどうか??

この短編集の中で一番気に入ったのは「彼女のアリア」。 不眠症の男の子が
旧校舎のピアノの前で出会った女の子は、すさまじい家庭環境を語り出し…
ラストがしみじみ温かくてよかったです。 小学生の時から毎日食事を作って
いる姪たちも、こんなステキな恋をしていて欲しいなあ…と叔母として感情移入
してしまいました。

【追記】
とりほさんには特におすすめではありません。 この本よりは山本文緒の
「ファーストプライオリティ」の方がいいかも(あくまで個人的な趣味
でのことなんですけど)。 山本文緒ならホントは直木賞をとった
「プラナリア」の方がずっといいんだけど、残念ながら角川じゃないのよ。

【追記その2】
このあいだの芥川賞・直木賞は受賞作にはたいして心ひかれなかった。
ただ唯一気になったのが芥川賞受賞作家が「角田光代の夫」とニュースで
流れたこと。 角田光代って、とっても結婚に対して否定的なことを言って
いたのに…いつのまに? などということを気にしていたのはワタシだけじゃ
なかったことが、先日従妹と電話で話していて判明しました。

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