軽~い新書が人気? 藤原正彦「国家の品格」

昨年末、テレビのニュースでベストセラーランキングをみていたら、
藤原正彦「国家の品格」が総合1位だったんですって!? 驚き。
別に読みたいと思ったこともなかったけど、それほど売れた本に何が
書いてあるのか知りたくなって、お正月休みに読みました。 年頭の
読書がコレでいいのか…という思いが胸をよぎりましたが、ずいぶん
前に父が読んでいたのを思い出して借りました。 自腹では絶対に
買わないだろうなあ(笑)、こういう本は。

1.8国家の品格

この本を手にとって何に一番驚いたかというと、著者が新田次郎と藤原てい
の息子だったという事実。 読み終わって一番印象に残っているのもソレ。
その程度の本です。 遅読のワタシでさえ、たらたらっとしながらアッと
いうまに読めちゃいました。 新書ってこんなに軽いものでしたっけ?
軽いから売れたのかな。 半年以上前に読んだ父は「本の内容をなにひとつ
覚えていない」と言ってます。 スラスラ読めて「ふ~ん」とひっかかり、
ところどころで「ふんふん」と同意して。

著者が思い入れたっぷりですすめている「武士道精神」については「?」。
「論理ばかりではダメ」ということを論理的に詰めていく論理の展開は
やはり数学者らしく論理的なのですが、日本古来の「情緒がなぜ大切か」
になると著者はただ情緒に流されてるだけのようで強い説得力がない。
確かに、日本文化は外国と比べても決してひけをとることのない高度なもの
だとは思いますし、情緒も日本古来の文化を育んできたものとして大切に
したらいいとは思うんですけど。 前半のたたみかけるような論理と、
著者のイメージ優先の後半がかみ合っていないような気がしました。
一番「そうだ!」と思ったのは、小学生に英語を勉強させるより読書を
させた方がいい、という主張。 語学ばっかりできても語るべき中身がない
っていうのでは確かに「国際人」とはいえないですものね。
 
あと、哲学や文学、歴史、芸術、科学など何の役にも立たない教養を身に
つけるべき…は、実生活に役に立たないことにばかり興味があるワタシには
ウレシイ言葉でした(笑)。 それと、インド人は「19×19」まで九九みたいに
学校で習うんですって。 さすが数学の国だ(と小ネタにだけ反応)。

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