犬文字を妄想したり 森見登美彦「太陽の塔」

昨夜は暑くて暑くて、夜中に目が覚めたら眠れなくなってしまいました。 布団の上で「暑い!」と誰にともなく怒ってみても涼しくなるわけでもなく、仕方なく(?)森見登美彦の「太陽の塔」を寝たり覚めたりしながら、結局、最後まで読んでしまいました。 この作家の「夜は短し歩けよ乙女」がずっと気になりつつも買うまでにはいたらず。 デビュー作がいつのまにか新潮文庫から出ていたので、とりあえずこちらを読んでみることに。
 
9.28太陽の塔

でも、この本を読む気になった最大の動機は、ワタシのテリトリーを舞台にしているから。 地域小説っていうか…自分の生活圏がそのまま小説になってるのが何よりおもしろかった。 作者はウチの至近距離に下宿していたんですねえ。 一瞬、「もしかして裏のおんぼろ学生アパートか?」と思ってしまいましたよ。 読んでみて、「おーい」と呼んだら聞こえるくらい近いところにいたことが判明しました。 絶対に、森見さんとはウチの前の坂で何度もすれ違ってるワ(笑) 森見さんって、どんなくらいもっさりした京大生だったんだろ? ということで、ワタシがどんなところに住んでいるのか知りたい方は必読(笑)です。

えっと…ストーリーについて、ぜんぜん触れてませんでしたね。 まったくもてない男子大学生(=理系の京大生)の生態と妄想を描いた作品、としか言いようがありません。 全編にわたって筋というほどの物語はなく、「何が言いたいのか?」と読者を悩ませるほどの問題提起もなく、だらだらと現実と妄想が錯綜していくだけ。 それじゃ退屈かというとそうでもないけど、おもしろいかというとそれほどおもしろくもなく。 途中で放りだしたくなるようなイヤな感じはなく、でも読み終わって何も残っていないような。 もてない京大生(なかにはイヤほどもてる人ももちろんいます)の生態観察というところでしょうか。 この延長線に「夜は短し…」があるのなら読まなくてもいいかな、と思いました。

8.17大文字山

この小説の中に、「大文字を犬文字にしてみたい」という妄想が出てきました。 昨夜の「太文字」をみたとき、「ああ、犬文字でなかっただけマシか」とワタシも思いましたです。 「犬」になったとしたら、完全な山火事。 我が家も焼けてしまったかも。 今日、大文字山を見ると、文字でないところが広範囲に焦げていました。 実はほんとうに危なかったのでは。 しかし、どこも報道していないのが不思議。 街中の人は気づいてもいないみたいだし。 角度によって見え方が違うのかな。

Tさん、コメントをありがとうございます。 五山の送り火をご覧になったことがあるんですね。 他府県の方にとって、はたしておもしろい行事なんだろうかと疑問に思っているのですが、京情緒感じられました??

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