旅の一瞬を切りとる 池澤夏樹「きみのためのバラ」

ものすごくひさしぶりに池澤夏樹の新刊本を買いました。 旅をテーマにした短編集であることと、装丁の美しさにひかれて。 むかし、とても好きだった作家なので、期待と不安の入りまじった複雑な気持ちで本を開きました。

11.27きみのためのバラ

「きみのためのバラ」は、短編の中に旅の途上で出会う一瞬を閉じこめた静かな世界でした。 どれも一応は物語なのですが、ストーリーというほどの起伏や意外な結末などはありません。 淡い淡い記憶…普通の人なら忘れてしまうようなエピソードを、過剰な装飾を排した端正な文章で永遠の一瞬として定着させているのは、さすが池澤夏樹。 ただ、エッセイや評論がとてもすばらしい作家なので、これならエッセイにしてもよかったんじゃないかという気がしました。 短編としては、ちょっと物足りなかったです。 旅の一瞬を小説化した作品としては、多和田葉子「容疑者の夜行列車」の方が奇妙な味わいなんだけれどよかったような(ずいぶん前に読んだからあやふや…)。

11.27落ち葉

柿の葉がいつのまにか全部落ちていました。 今日は柿の木の下を重点的に掃除。 もっといろいろ書きたいけど、画面のちらつきがひどくて限界だ…。

■Tさん、いつも拍手をありがとうございます。 ワンちゃん、かわいいですよね。 抱きしめたい気持ちを必死で我慢しました(笑)。 三条通散策の参考になりましたか? 「松之助」は本当に手作りっぽいケーキですよね。 ああ、ワタシもひさしぶりでケーキを焼いてみたくなってきました。
Category: 池澤夏樹

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