佐保佐紀路の十一面観音めぐり

佐保佐紀路は奈良公園エリアの北西あたり一帯、平城宮跡も含めたエリアを指すようです(あやふや)。 メジャーな観光地に近い割りに、いつもひっそりとして奈良らしいのんびりした雰囲気があって、ワタシのお気に入り。 10年近く前、奈良一帯を歩き尽くすような仕事をしたとき、特に心に残ったのが東大寺法華堂と新薬師寺、そして佐保佐紀路の不退寺・海龍王寺・(少し離れているけど)秋篠寺でした。 その後、「すごくよかったから」と不退寺と秋篠寺へ母を誘って、いたく喜ばれました。 今回はMさんと不退寺・海龍王寺・法華寺を訪ね、さらに平城宮跡を経て近鉄西大寺駅まで歩きました。

4.28不退寺2

まず不退寺。 ここもGW初日の土曜日とは思えないほど静かで、貸し切り状態でした。 小さなお寺ですが、芽吹いたばかりの新緑に包まれてとてもきれい。 鮮やかな緑は、まさに小野竹喬の緑! 堂内で仏さまと対面している間、聞こえてくるのは鳥のさえずりだけ。 優美で穏やかなお顔の、木彫の十一面観音像をただボーっとみているだけで満ち足りた気分になります。

4.28不退寺 4.28不退寺の猫

こぢんまりとした本堂。 奈良のお寺は屋根の傾斜が大陸的なのかな? 研ぎすまされたような京都のお寺とは違った大らかな感じがして好きです。 狸みたいな猫の日向ぼっこを邪魔して、嫌われました。

4.28黒椿

黒椿だそうです。 珍しい濃い赤の椿。 不退寺はいろんな植物が植えられていて、四季折々の花が楽しめます。 でも「花の寺」とがんばりすぎてないところも好感が持てます(わざとらしさがなくて)。

4.28海龍王寺

次は海龍王寺。 前に来たときはもっともっと鄙びた感じがしましたが、ちょっと境内がきれいになっている気がしました。 本堂に安置された御本尊の十一面観音像を、とても近くから眺められてステキです。 小さな仏像ですが、瓔珞というのでしょうか仏さまが身にまとっている繊細な飾りもきれいに残っていて驚きました。 ここで旅行・留学御守りと絵馬をいただきました。 あとで考えてみると、神社ではなくて、お寺で絵馬って珍しい?

4.28海龍王寺の灯籠

本堂前の灯籠に刻まれた獅子(?あるいは狛犬?)がかわいい。 法華寺にも行きましたが、ここが一番立派で格式があるお寺なんですが、ワタシの中ではいまひとつピンとくるもののないお寺のため、写真も撮らず。 御本尊の十一面観音像は秘仏のため、春と秋の特別開扉以外はみられません。 代わりに拝むためのそっくりさんはいらっしゃるのですが、インパクトはありません。 お参りしていたおばさんが「ここの御本尊、きつい顔なのよ」とお連れの方に言ってられました。 ふ~ん、それなら見なくてもいいや。


4.28朱雀門

法華寺から裏道のような細い道を通って(女性ひとりだと気持ち悪いような薄暗い道です)平城宮跡へ。 ひたすら原っぱを歩いて、「鹿男」のクライマックスだった朱雀門へ向かいました。 「60年に一度の儀式ごっこをする」というMさんのご希望でしたが…5時で閉門だったようで、警備のおじさんが外側の鉄扉に鍵をかけているところでした。 一歩遅かったのね。 その後、平城宮跡の草っぱらを適当に横切って帰ろうとしたのですが、それが甘かった。 途中で足元はジクジクした湿地になり、草を刈っていないところは草がチクチク。 ちゃんと道のあるところを歩くべきでした。

4.28奈良マンホール

ドラマのように平城宮跡で鹿さんに見送ってもらえなかったので、マンホールの蓋の鹿さんで我慢。 いや、それにしてもこのルートはいつ来ても静かでいいわ。
Category: 日々の記録

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