「生きること」への真摯な姿勢 金城一紀「対話篇」

「憑神」と一緒に、金城一紀「対話篇」を買いました。 今年の夏の「新潮文庫の100冊」から2冊買うともらえる、Yonda?のエコバックにつられたんです。 新潮社の思うつぼだな、単純なワタシ。

8.23対話篇

潔い真っ白の装丁がステキ。 紙質が普通の文庫本カバーとはぜんぜん違うんですよ。 ザラッとした凹凸があって高そうな紙です。 金城一紀を新潮文庫にお迎えするにあたっての破格の扱い…?と、ヘンに勘ぐったりして。 「GO]はかなり気に入ったのに、なんとなく読まないままになっていた金城一紀。 ようやく2冊目を手にしました。

「対話篇」は3作からなる短編集。 恋愛をテーマにしているようなので、恋愛小説にあまり食指が動かないワタシはこの文庫本を買うかどうか、かなり迷いました。 ところが読んでみると、3作とも男×男の対話。 べたべたした恋愛ものとはまったく違いました。 いずれも根底には、現代の寓話のような独特の趣がありました。 2作はあまり好きという作風ではないけれど、最後の短編「花」は著者の、生きること、そして愛についての真摯な思いがストレートに伝わってきてよかった。 読むなら、ぜひ作品が並んでいる順番にどうぞ。

全体としては、著者は恋愛に対しては驚くほどピュアな感覚をもっている人なんだなあ、という感想が一番強いです。 甘いです、理想主義的です。 でも、世の中に満ち満ちている悪意や絶望感で窒息しそうな現代には、こういう小説を書く人がいたっていいんじゃないかしら。 「映画篇」の方が評判がいいようなので、いつか文庫本になったら読んでみたいです←要するに、金城一紀はワタシの中でそれくらいのポジションの作家です、いまのところは。

8.23百合

この2日間、いきなり秋の気温です。 日中35℃&蒸れ蒸れの熱帯夜が7月初めからずっと続いていたから、あ~、26℃ってこんなに涼しかったの~と驚いてしまいます。 母なんて日中も「肌寒い」と言っていました。 それにしても、この寒暖の差は普通じゃないですよね。

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