村おこしに賭ける青春群像 篠田節子「ロズウェルなんか知らない」

今朝7時頃、地鳴りとともにドスンと一度だけ縦揺れがありました。 阪神大震災と同じ季節…寝ぼけ眼ながらゾッとして心臓バクバク。 あの震災の朝以来、地鳴りというものが聞こえるようになったんです、どんなにぐっすり眠っていても。 今朝の地震はたいしたことがなかったからベッドの中でうだうだしつつ、「ひとり寂しい老後」などと心配していても、老後にならないうちに死ぬことだって大いにあり得るんだなあ…などと考えました。 で、二度寝してしまったんですが(汗)。

近頃、読書が進みませんが、2009年の初めに読んだのは、ずいぶん前に買ってあった篠田節子「ロズウェルなんか知らない」。 ずっと以前、一時期集中的に篠田節子を読んでいたことがあったのですが、ずいぶんご無沙汰していた作家です。 「聖域」とか「カノン」は何やら恐ろしげな雰囲気に充ち満ちていて、「女たちのジハード」はフェミニズムをテーマにしながらも明るく健康的なお話だし、それ以外に題名も忘れてしまったけれど、もっと娯楽小説風の軽いものもいろいろあって、飽きさせない幅広さを持った作家なんですが、ワタシの好みにぴったりでない部分もあるような。 近頃の篠田節子はどうなんったんだろう?という好奇心で、本屋さんで見かけた文庫本を手に取りました。

1.14ロズウェルなんか

温泉や史跡といった観光資源が皆無で、過疎に悩んでいる村を舞台にした「村おこし」騒動顛末記。 村を牛耳っている年寄りたちから、いまだに「若手」扱いされている40代独身男たちが現状を打破するために悪戦苦闘する、ちょっと遅めの青春群像が軽妙なタッチで描かれています。 苦肉の策として、UFOが飛来するという噂を流して地域活性化を図ろうとするのですが、それが想定外の事態を引き起こして…。

最初はしばらく物語に入りこめなかったものの、後半は一気読み。 普通におもしろくて肩が凝らずに読める手軽な小説です。 主人公となる村の男性陣のキャラがたっていないのか、なかなか誰がどの境遇に置かれているのか頭に入らなかったり、政府や自治体による地域活性化事業の矛盾、さらにオカルトブームといった社会問題に対するこだわりが前面に出すぎて話の流れが滞るところが少しありましたが、それでも楽しめました。 社会に対する提言をしよう…という意図がちょっと出過ぎてるのかも。 こんなに長編にしないで、もう少し刈りこんだら、もっとテンポ良くなったような気がしてやや残念。 う~、しばらく篠田節子はいいかな…。

1.14シャコバサボテン

玄関に置いたシャコバサボテンが満開になりました。 祖母が大好きだった花。 よく見ると不思議な形です。

トラツグミのつがい、あの日以来見かけません。 どうか元気に飛び立ってくれたのでありますように。 トラツグミ一羽でもこんなに悲しいのに、ガザのニュースを聞くたび、やりきれなくなります。 子どもたちに憎悪の連鎖を背負わせるような愚かなことがいつまで続くのか…。 ユダヤ人にとってもアラブ人にとっても比較的中立的な立場の日本のような国が、ほんとうは本気で働きかけるべきなんでしょうのに。 政局だかばらまき予算だか知りませんが、目の前のこと、自分のことしか考えられない政治家ばっかりでウンザリです。 せめて派遣の規制だけでもさっさとしたらどうなんだ!と、ニュースを見てはひとりで怒ってます。
Category: 篠田節子

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