若者の閉塞感 青山七恵「ひとり日和」

どこかで聞いたことのある題名だな、と思いながら、何気なく図書館で借りた本です。 最後の著者のプロフィールをみて初めて、芥川賞をとった小説だったと気づきました。 読んでみて…図書館で借りたので十分でした。 ものすごくダメっていうのではないけど、直前に読んだ「田村はまだか」の印象が強かったこともあってか、物足りなかったです。 あんまり芥川賞の作品って読むことがないんですが、近頃の芥川賞はこんなものなんでしょうか? 表現が前衛的なわけでも、題材が新しいわけでもないんですが。

2.15ひとり日和

20歳のフリーターの女の子が、母方の遠い親戚である71歳で独り者の女性の家に居候した1年間を、淡いトーンで描いた小説です。 母親と2人家族(父母が幼少期に離婚しているため)だったのに、母親が仕事で中国へと旅立ってしまった主人公。 居候する家の初老の女性に対する態度が、なんとなく釈然としませんでした。 すごく冷ややかなようで甘えているような感じ。 でも、そんな主人公の未熟なところをわざと表現したかったのかもしれません。

女の子の寄る辺ない孤独感(自覚していないようだけれど)や、自分がどこかに(家族にも職場にも)帰属している感覚が欠落していることの不安定さを、漂うような淡々としたスタンスで描写しているのは悪くないんです。 若いときって意外にしんどいんですものね。 大人が振り返って「あの頃はよかった」と思うほど楽しいことばかりじゃなくて、未熟で不安だからあっちでもこっちでも、どうでもいいことで傷ついたりして。 しかしそれでも、共感できませんでした。 生き方の模索にも消費にも無関心な世代の内面って、こんな感じなんでしょうかね。 読んでいる間が楽しいわけでもなく、読んだ後に何も残らない…この人の作品はもう読まないだろうな。

2.15雪割草

1ヶ月近く蕾がふくれたまま止まっていた雪割草がやっと咲きました。 春のようなうらうらした陽射しを浴びて気持ちよさそう。

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