親子3人で鑑賞 映画「おくりびと」

いまさらなんですが、映画「おくりびと」をみてきました。 世間で嫌ほど話題になった作品ですから、もうワタシが語ることもあまりないけれど、自分の備忘録として感想を書いておきます。

いい映画でした。 この映画の注目点として「納棺師」という特殊な職業ばかりがあげられていますが、映画としてのツボをちゃんと押さえた緻密な構成で、しみじみ系映画の王道を行く内容でした。 納棺師というフィルターを外せば、主人公が夢破れて故郷に帰り、自分のしっかりとした居場所を手探りでみつけていく定番のストーリーですから。 あちこちにはられた伏線がすばらしい効果を要所要所で発揮して、じわじわ心にしみて後半は涙でぐちゃぐちゃ(笑)。

アカデミー賞発表前には「日本の死生観が外国人に伝わるのか?」というコメントをよく耳にしましたが、人間としての普遍的なテーマを扱っていると感じましたよ、ワタシは。 遺体を清めて死に装束に着替えさせ棺に納めるやり方は日本独特かもしれませんが、この映画で描かれている親子や夫婦が亡き人を思って涙するシーンは万国共通、人種や宗教が違っても共有できる感情です。 また、葬儀などに関わる人たちに向けられる目という点では、外国も同じなのではないでしょうか。 遺体に接する職業である故の蔑視や差別という、とてもデリケートでなかなか公然と描きにくいことに真正面から取り組んでいて、制作に携わった人たちの映画人としての真摯な姿勢が伝わってきました。

モックン(古すぎ?)と山崎努のすばらしい演技、説明的な台詞やシーンのない引き締まった脚本と演出、チェロのやさしい音色と庄内平野の美しい四季をうまく盛りこんだ編集…どれも印象的でした。 笹野高史が出てくる火葬場のシーンでタガが外れたように涙が出て、あとは涙だらだら。 映画館を出たときはサングラスでもしたい気分でした。 そうはいっても、けっして深刻な暗い話に終始しているわけではなく、クスッと笑えたりジンとしたり。 「暗い話は嫌だな」と敬遠せずにみてください。

3.19水仙

今日の映画はなんと両親と一緒でした。 両親と一緒に映画をみたのは生まれて初めて!  映画のレディースデイだったので、両親を映画に招待しました。 ことさらに書くほどのこともない、せこい親孝行ですが(汗)。 はじめに公開されたときから母がみたがっていたのですが、なかなか都合が合わないうちに早々に打ち切り。 アカデミー賞効果で再上映されてよかった。 母はシネコン初体験でした。 場内にはワタシと同じように高齢のお母さんの付き添いで来たと思われるおばさんも大勢いました。 母は笹野さんの火葬場での台詞「いってらっしゃい」が胸にしみて泣けたそうです。 それとヒロイン役なんですが、昔から母が大嫌いな役者さんで、ハリウッドへ行ったときのインタビューをみてさらに嫌になり、「なんであの人がモックンの相手役なの?」とブツブツ言ってましたが、映画をみたら納得がいったと言ってました。 人間的に薄っぺらくて、ただかわいい奥さんという点で、意外にはまり役だったかもとワタシも思いました。
Category: 映画

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